日本で代表的な英語資格といえば 「英検」 と 「TOEIC」。
どちらも知名度が高く、多くの人が受験していますが、目的によって適した資格は異なります。
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英検は「進学」に強い資格
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TOEICは「就職・キャリアアップ」に強い資格
この記事では、それぞれの特徴や受験料の比較、さらにおすすめの勉強法までわかりやすく解説します。
英検の特徴
学校教育とのつながりが強い
英検は文部科学省後援の資格で、中学・高校・大学入試と深く関わっています。
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高校・大学入試で加点や優遇措置がある
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推薦入試の条件になることもある
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留学の英語力証明に使えるケースもある
4技能をバランスよく測定
英検は「読む・聞く・書く・話す」の4技能を評価します。3級以上は面接試験(スピーキング)があり、実践的な英語力を証明できます。
級ごとのレベル設定
5級から1級まで段階的に目標を設定できます。
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5級:中学初級レベル
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2級:高校卒業レベル
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準1級:大学中級レベル
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1級:専門的レベル
TOEICの特徴
ビジネス英語に特化
TOEICは企業での評価が高く、就職活動や昇進に有利です。
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新卒採用でスコアを求められる場合がある
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海外赴任や昇進の条件になることもある
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外資系・グローバル企業では特に重視される
点数で細かく評価
TOEICは10点〜990点でスコアが出るため、自分のレベルを段階的に示せます。
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600点以上:履歴書に書ける目安
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800点以上:国際業務でも通用するレベル
試験内容はリスニングとリーディング中心
最も一般的なTOEIC L&Rは「読む・聞く」のみ。スピーキングやライティングは別試験(TOEIC S&W)として実施されます。
英検とTOEICの比較表
項目 | 英検 | TOEIC |
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主な目的 | 進学・教育 | 就職・ビジネス |
評価方法 | 合格・不合格(級ごと) | 10〜990点のスコア |
測定技能 | 読む・聞く・書く・話す(4技能) | 読む・聞く中心(S&Wは別試験) |
活用シーン | 高校・大学入試、留学 | 就職活動、昇進、海外赴任 |
難易度の目安 | 2級=TOEIC500〜600点程度 | 800点以上で高評価 |
受験料 | 2,500円〜11,800円(級による) | 一律7,810円 |
受験料の比較
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英検(従来型)
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5級:2,500円
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4級:2,900円
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3級:5,900円
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準2級:6,900円
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2級:7,900円
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準1級:9,800円
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1級:11,800円
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TOEIC L&R
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7,810円(全国一律)
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英検は学生でも受けやすい料金設定。TOEICは社会人受験者が多いこともあり、一律で英検2級〜準1級クラスと近い価格帯です。
どちらを選ぶべき?
進学を目指すなら英検
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中学・高校・大学入試で有利
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推薦やAO入試で必須になる場合もある
就職・キャリアアップを目指すならTOEIC
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履歴書でアピール可能(600点〜)
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外資系や国際部門では800点以上が評価されやすい
英検・TOEICおすすめの勉強法
英検対策
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過去問演習:英検公式の過去問集を繰り返す
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ライティング添削:模範解答と比較して表現力を強化
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面接練習:音読や英語面接の練習アプリを活用
TOEIC対策
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公式問題集を繰り返す:実際の形式に慣れることが最重要
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リスニング強化:毎日30分以上は音声を聞き取る練習
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時間配分の練習:本番同様に制限時間で模擬テストを解く
【TOEIC対策外部サイト】TOEIC・英検などの資格対策に「KIRIHARA Online Academy」
まとめ
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英検は進学向き:教育現場での評価が高く、受験や留学で活用できる
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TOEICは就職向き:企業で評価され、キャリアアップに直結する
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料金:英検は級ごとに2,500円〜11,800円、TOEICは一律7,810円
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試験内容:英検は4技能、TOEICはリーディング・リスニング中心
👉 結論:
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学生で進学を考えているなら「英検」
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社会人や就活生でキャリアを考えているなら「TOEIC」
ただし、長期的に見れば 英検+TOEICの両方を取る のが理想的です。
高校で英検2級を取得 → 大学時代にTOEIC800点を目指す、という流れが特におすすめです。
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